殆どの城で欠かせない存在が、堀(ほり)。濠とも書きますが、
敵や動物の侵入を防ぐために欠かせないもので、簡単に越えられることが無いように、深く掘られています。
古くは吉野ヶ里遺跡でも見られ、その後は古墳や寺、豪族の館にも堀が設置されることがありました。
今回は堀にも色々な形状がある、という分類の話ですが、形状云々以前に、
上写真の佐倉城みたいに水を引き込んでいない堀を
中世の城の堀は大半が空堀で、近世でも山城を中心に空堀とすることがありました。
一方、上写真の彦根城のように水を引き込んでいる堀を
河川や湖、海水を引き込んでいることが多く、有事の際には飲料水として使うことも想定していました。
では、引き続いて色々な堀の形を分類してみましょう。
堀の底がV字型になっているのが特徴。落ちると登るのは一苦労します。
尾根(おね)を直線的に、仕切るように作られたもの。
曲輪(平坦部)の周に沿って造られたもの。これは現物を見た方が早いと思うので、写真で。
このほか、
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というのがあります。
また、単純に堀を掘るだけではなく、障子の形のように堀の底に土を残しておくこともあります。
これを