古河城は、室町時代の古河公方の足利氏の根拠地。鎌倉公方だった、足利成氏が鎌倉から古河に鴻巣御所を築造し、1455年(康正元)に移ったのがはじまりで、その2年後の1457(長禄元)年、付近に古河城を築城します
古河城は、江戸時代になると土井家などが治めて栄えますが、明治になって取り壊され、渡良瀬川改修工事時に多くが河川敷となり、完全に遺構は壊されてしまいました。ただし、市内の福法寺には古河城乾門が払い下げられ、現存している他、市内には武家屋敷の塀も存在おり、江戸時代の名残を感じることが出来ます。
さらに、古河藩の家老・鷹見泉石などが住んだ屋敷も鷹見泉石記念館として、古河城の端に当たる場所に現存。鷹見泉石は、大塩平八郎逮捕に活躍した人物で、渡辺崋山とも親交がありました。
なお、古河公方が最初に住んでいた鴻巣御所は、現在の古河総合運動公園にあり、堀が残っています。
(撮影&解説:裏辺金好)
▼アクセス
JR東北本線古河駅より徒歩・バス
▼関連ウェブサイト
古河市役所「古河城」
鷹見泉石記念館
1633(寛永10)年に古河城主土井利勝が、古河城御三階櫓を建造したときの余材を使って、藩士のために建てたと伝えられています。奥氏・潮田氏・鷹見氏など家老を務めた人間が入居しました。